こんにちは!キンケです。
現在私は仕事で電気回路設計の仕事をしています。
その中でも「FPGA」というチップにプログラミングをして、電気回路を作ることがあります。
今回はそのプログラミングをするソフト「Quartus Prime Lite」をWindows11にインストールしてみました!
ちなみに、2022年9月13日現在、IntelのHP上ではWindows11のサポートの記述はありませんので、あくまで参考程度としてください。使えなかった場合も考え、自己責任でインストールをお願いします。。
以下のサイトを参考にしていますが、私がインストールしたときに苦労した内容も含めていますので読んでもらえると嬉しいです。
“インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアおよび Questa* – Intel® FPGA Edition のインストール方法”
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/intel/133841/
Quartus Prime Liteとは?
Intelが提供しているFPGAを設計するための開発ソフトになります。
そもそもFPGAとは何かですが、”Field Programmable Gate Array”で直訳すると「現場で書き換え可能な論理回路の多数配列」となります。
直訳しても難しいやっかいな言葉ですが、電気回路を思った通りの動きをするまでプログラミングで書き換えることが出来る素子です。
本来電気回路は抵抗や電源、LED、スイッチを並び合わせて、基板に半田付けして完成しますが、一旦作ってしまった後はやり直しが聞きません。出来たとしてもかなり手間です。FPGAを回路の中に入れておけば、思った動作をしなければ、プログラミングである程度は微調整することが出来ます。
話が少し逸れましたが、このFPGAに”プログラミングして書き込む”までが出来るソフトがQuartus Primeです。
今回は無料版のQuartus Prime Lite をインストールします。
準備、予備知識
- PCの空き容量
インストールする際は、PCの空き容量に注意してください。30GBぐらいの容量があると安心です。
(目安 インストーラ: 5GB程, インストール後のソフトウェア: 15GB程)
- インストールする内容
インストールでは以下の内容をインストールします。括弧内はざっくりとした説明です。またインストーラは事前にファイルの解凍が必要です。
- Quartus Prime Lite (プログラムや設定をする、FPGAのチップに書き込むソフト)
- Questa (Model Simと同じ、プログラムしたものをチップに書き込む前にテストできるソフト)
- 様々なFPGAチップの詳細データ(FPGAチップに書き込む時に必要なデータ)
- 所要時間
30分~1時間ぐらいを見込んでおいてください。
Intelのホームページへアクセスしてインストーラファイルを入手する
まずは、Quartus Prime LiteがダウンロードできるIntelのホームページにアクセスしてください。
「インテル Quartus Prime 開発ソフトウェア」のページ内にある、ライトエディション Windows向けのソフトをダウンロードしてください。
ファイルを解凍してインストールする
インストーラは、tarファイルで圧縮されています。お持ちのファイル解凍ソフトで解凍してください。
私は9zipというソフトを使用しました。
解凍が終わると、解凍場所にいくつかフォルダとファイルが生成されます。その中のsetup.batファイルを起動してインストールを進めてください。
★苦労したポイント! → Questa – Intel Starter Editionとは何か?
Questaとは、記述したプログラムをテストするソフトです。
よく他の記事を調べると「Model Sim」という名前が出てきますが、ほとんど同じものです。
(2021年にModel SimはQuestaというソフトに置き換わったようです)
Intel Starter Editionとは、無償版になります。
ただし、使用するにはライセンスが必要になります。これはまた別途記事にて説明したいと思います。
以上のやり方で、無事Windows11でもQuartusを導入することができました!!
今のところ、動作に問題はありません。
ほかにも解説してほしい内容があれば、コメントいただけるとありがたいです。
以上、キンケでした!!!
コメント